Watched on 2008/11/03
バーヂィ / Birdy
ひろしさんの選出作品 Hiroshi-san's selection
Warning: Plot and/or ending details might follow.
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
さて、今回は僕の紹介でした。僕自身久々にこの映画見ましたが、やはり良かった。
昔見て良かったものが後から見たら??となることもしばしばあるのが大人の事情。
改めて見てみると全体的にはやはりかなり好きな映画の1本と言えそうです。
音楽を担当しているのはピーターガブリエル。80年代の映画ということもあって、サウンドの古さは否めませんが、それは別としても特に前半の音楽はちょっと違う気がしましたね。あとは、今現在2008年の時間感覚から言うならば、フラッシュバックするエピソードがちょっと多かったかなって所でしょうか。
でも、二人の友情の素敵さを感じたならば、もっともっと見てみたいという
感じになるのも事実。やはりこのくらいのテンポ感が僕は好きです。
そしてなんと言ってもバーディのオタクぶり。僕はかなり共感しちゃいますね。
今でこそオタクが文化になっていますが、80年代のアメリカでこの無類の鳥オタクを戦争映画に登場させると言う斬新さ。ま、戦争映画ではないですかね。
実はかなりの最先端な気がします。
ベトナム戦争が物語の軸としてありますが、この辺も僕にとっては凄くポイント高いですね。
リアルな歴史的時代背景があることによって映画って凄く立体的になる気がします。
なんか映画に根っこかある感じかな。そういうのって例えば韓国映画のシュリとか見た時も凄く思ったんだけど、より心に深くいろんな事が刺さってくる気がします。
この映画で涙があふれるポイントが数カ所ありました。
中でも病院のナースとアルの会話で後半ですが、
ナース「I work here. He is part of my job」彼は私の仕事の一部(直訳)
アル 「yeah? well , he is part of my life !」彼は僕の人生の一部だ(直訳)
このアルのpart of の切り返しにかなりぐっときました。
また、鳥オタクのバーディの気持ちが十分共感できてしまう相棒のパータが美しい。あの一瞬飛び降りてから羽ばたくまでの時間がいとおしい。
アルが戦地へ向かう時にパータが追いかけていくあのシーンも二人の友情をつなぐ重要な役割ですね。いや〜とにかくよかったな〜。
僕もオタクだからだろうか?皆さんもぜひ見ていただきたいね。
- うるしどひろし
アラン・パーカーの『ミッドナイトエクスプレス』は僕の中のベスト10に入る作品です。が、『Birdy』という作品は全く知りませんでした。これはちょっと恥ずかしい。
でも確かに面白くて、素晴らしい作品でしたが、一週間が経過すると残像感が全くなくなるのは、ベトナム戦争の後遺症などのテーマが僕には他人事過ぎるのかも知れません。
脚本的にはフラッシュバックの導入や音楽、僕は好きでした。特にラストシーンは見事。かなり悔しいです。
しかし、二人の語りが入るのはかなり違和感。マシュー・モデインは語ってはいけないと僕は思う。変だ。
脇役、特に二人の父親役は役者もキャラ設定も素晴らしかった。
それからもう一つ、『ミッドナイトエクスプレス』の時も感じましたが、この監督が描く、男が好きな女の胸に触れるシーンは、とても切なさ、愛おしさ、思いが感じられて、ある意味、リアルで、そこがエロチックでもあり、僕は好きです。狂う寸前の男がそれに触れることによって自分を取り戻す。ラストシーンに継いで、僕には名場面です。
- 江良 至
I thought I'd seen "Birdy". Must be something to do with growing up with "Bugsy Malone", sharing the schoolground reviews of "Midnight Express", enjoying the teenage bleakness/joy of "Fame", and then seeing the clips and powerful image of Matthew Malone perched naked on his bed-post in the mental institution in the film posters of "Birdy". 24 years later, I found I hadn't seen it at all.
Alan Parker is not always the most subtle of directors, and the concept of bird/freedom versus a crazy/restricting world is not a new one ("Brewster McCloud" still lingers - actually, this time - in the memory), but the film works quite powerfully. (Even if just sometimes the combination of Cage and Parker doubles the lack of a lightness of touch.) It is somewhat forgotten in the string of Vietnam movies (from "The Deer Hunter" etc before, for example, to "Platoon" etc after) but deserves a better reckoning in that list.
Just possibly because it has a British (and so slightly distanced) director, the actual war is just the precursor and the memory to the film, which centres on the after-effects: the physically wounded Al (Nicolas Cage) and his long-time friend, the mentally wounded Birdy (Matthew Modine). At times, the film is just slightly too robust for the subtleties of exploring the occasionally delicate, icarus sensibilities of Birdy's desires, but, in fact, it mostly plays them well. The scene of Birdy's fly/fall from a gas tank while stealing pigeons - while both he and Al are dressed in pigeon feathers, to Al's embarassment - being a good example: both the friendship overcoming the feeling of awkwardness, and the hope of flying while simply falling, are handled well.
Parker is helped by equally strong cinematography (by regular Parker collaborator Michael Seresin). The dream/flying scenes really feel like those dreams of flying many of us have - mostly limited by gravity into being too close to the gound and failure, sometimes unexpectedly soaring higher. There's some excellently set-ups shots throughout, notably, of course, that iconic shot of Birdy (see above right).
On the other hand, the director is let down a little by the music, by the singer, composer and producer (now known mostly for his extensive contributions to "World music"), Peter Gabriel. Despite Gabriel's obvious talents, he didn't succeed in this film score, which now feels somewhat dated and even in the 80s probably felt somewhat clunky, and more a re-working of pop than a dedicated film soundtrack.
All films structured around flashbacks and forwards, as this one is, run the risk of tiring us out toward the end - the question of whether will we go back to the youth, back to the war or forward to the present day can be risky if, as a viewer, you know the end is approaching. Nevertheless, again, Parker pretty much pulls that off too. And he allows us an "out" from the danger of melodrama at the end which some might find pat, but which I actually found welcome.
- Andrew
個人的には20年前くらいに見た作品で、主演のマシュー・モディーンに去年アメリカで会ったときも「Birdy」が大好きと言った私。
改めて見るとやっぱり色々エピソード忘れてました。10代の時はバーディの繊細さにとても共感して、バーディの人間より鳥の世界に没頭して鳥になったような姿態が美しかった印象だったのに
そのシーンがない・・・・あれ?どこいったの??あとで過去に本作をみてる祝迫監督とも話したけど見なかったような・・・ともあれ随分大人になった今の私の感想は
ベトナム戦争で精神を病んだ友人バーディ(マシュー)と同じくベトナムから負傷して帰国したアル(ニコラス)はどちらも、戦争で傷ついた青年ではあるが
フィラデェルフィアの貧しい環境で育った子供達でバーディの父は学校の清掃員(元柳細工職人)、アルの父はゴミ回収をしてる低所得層だ。
台詞の中でもアルは自分達で直した車を勝手に売り飛ばした父親を「ゴミ親爺(訳ではクソ親爺)」と叫んでた。若者は戦争にいくか、自分の父親のような生活をするのか?選択肢のない階層の人々の話。
ベトナム戦争で負傷した戦士達の多くは心も病んでいたはずだが、その末路はこの物語のように精神病院で薬漬けにされてしまった人も多かったのかもしれない。
本当の悲劇は戦地よりもアメリカという社会の這い上がれない現実だったのかなと。Birdyは最終的に明るい結末で救いはあるけど色々想像させられました。
監督は「ミッドナイトエクスプレス」のアラン・パーカー。ウィリアム・ワートンの同名小説を基にサンディ・クループとジャック・ベアーが脚色。
音楽はピーター・ガブリエル、製作は「アナザー・カントリー」のアラン・マーシャル、エグゼクティヴ・プロデューサーはデイヴィッド・マンソン。
しかしピーター・ガブリエルの音楽が酷く古臭く感じてもったいなかった。
映像は今見てもとても美しい。
田中 ルカ
大学生のときに、アランパーカー好きの友人に薦められて、見た記憶がありました。
その頃友人がバーディのやりとりをよく真似していたことを思い出しました。
今回は、改めてみて、僕の印象に残ったのは、バーディがいる病室内(独房!?)の透明感のある、冷たいあやうい空気感です。
天井の高くて、広い、白い室内と、高い窓から注ぐ光、キレイといってもいいくらい象徴的です!!
最近、そういった、心象など、効果を狙った映画が少なく思えるのは自分だけでしょうか。
最近、仕事の中で、あるムービーカメラマンと話していましたが、フェルメールのような光を作りたいねと、話していましたが、光のつくる効果ってすごくいいです。
もちろん、マシューモディン/ニコラスケイジも良かったです。
バーディのようなナイーブな映画、僕は、大好きですが、やっぱりあまり今の時代的にウケないのでしょうか。
それとも、基本的にウケないのでしょうか。
心の純粋な部分、若さ故なのか分かりませんが、一個人として、パワフルで素敵です。
表面的にストレートな感じ、アメリカ人だからなのでしょうか。
江良さんがおっしゃっていた、バーディのモノローグについては、すみません、そこに違和感を感じずに、見てしまいました。
アランパーカーの作品は、『コミットメンツ』『エンゼルハート』『ミシシッピバーニング』など、その頃、友人と洗いざらい見た記憶が甦りました。
また、個人的ではありますが、年に2回位しか今は電話で話さない、6年位会っていない、沖縄にいるその流浪の友人のことを思い出しました(泣)(泣)。
祝迫 崇宏

私がこの映画を観て、感じたことは2つありました。
1つは「何をもって、正常・異常というのだろう」ということ。
これは、ときどき考えることなのですが『バーディ』を観てまた改めて考えてしまいました。電車や道を歩いていると、奇声を上げて、訳の分からないことを怒鳴り散らして周囲の人々に白い目で見られたり、気味悪がられたりしている人とたまに遭遇することがありますよね?
私は、ある日、駅のホームで奇声を上げて興奮している人に遭遇した時、ふと思ったのです。
「あの人にしてみれば、自分の世界が正常で、こちらの世界が異常なのだ」と。
それに気づいた(?)とき、「何をもって、正常・異常というのだろう」と何かと自分にクエスチョンをするようになったのです。
『バーディ』もそうだなぁ、と思いました。
本人にしてみれば、鳥が好きで好きで、女の子よりも鳥と触れ合っている時が一番幸せを感じるだけなのに世間では異様な人種にうつってしまう。辛からろう。。。
2つめは「バーディは、間違って人間に生まれてきてしまったんだなぁ。辛からろう。。。」ということ。
「性同一性障害」と言われていますが、心は女なのに身体は男。またはその逆で苦しんだり、悩んだりしている方々がいます。私は、バーディに、その人たちと同じような苦しみを感じてしまいました。「・・・バーディは、鳥ではなく人間に生まれてきちゃって、辛いだろうな。。。と。
心は鳥なのに、身体は人間。。。。
あと、細かいところでは、バーディが病院で裸でベッドの上に鳥のように佇んでいる姿が、バレエダンサーのようで美しかったこと。教室で飛ばしていた「鳥飛行機」がめちゃめちゃ欲しくなったこと。ラストシーンがお茶目だったこと。これまでの内容の重さに対してこの軽さはなに!?って感じ(笑)。もしかして監督はこのラストシーンがやりたくてこの映画を作ったのかな!とまで思っちゃったほどでした。
内藤 道子
「バーディ」、私は初めて観ました。
現在と過去が交互に現れて、ラストまで映画の全貌が見えない。
だから途中はずっと、「これはどういう映画なの?」と、考えながら引きつけられ続けました。
戦争の悲劇を訴えるための、悲しいだけの説教臭い映画だったらやだな、とか考えつつ観ていて、あの粋なラストに到達。そこで映画の全貌が一気に見渡せて、観ている方は、いきなり目の前が開けた感じがして、これは見事だなぁ・・・と、唸りながらクレジットに見入りました。
「バーディ」って、彼のような人は、いわゆる天才なんだろうな。
エジソンとかもあんな感じだった気がする。
純粋に、自分の好きなことを追い続ける、センシティブな非・凡人。
あんな人がもし身内に居たら・・・。
弟か妹なら可愛いけど、兄や姉だったら困り果てるんだろうな・・・。
構成も、回想の入れ方もすごくよかったし、エピソードのひとつひとつも印象深かった。
こういう目線で映画観るの、ほんとはよくないとつくづく思いますが・・・。
でもやっぱり、この監督の他の作品も次々観なければと思った次第です。
そして今回、映画もよかったけどカレーも美味しかった!
ひろしくん、お疲れ様でした。謝。
藤平 久子
* The author of the book "Birdy" died the week before we watched this movie, on October 29, 2008



